お客様 (某メーカー) の課題
- 独自技術やノウハウが「人」に蓄積されており、文章化や図式化されていない。
- 技術者は日々の作業に追われており、技術やノウハウを文章化/図式化する余裕がない。
PMCの取り組み
- お客様の社内用のSharePoint Online上に、独自技術やノウハウを解説する『技術ノウハウ伝承サイト』を開設し、社員が自由に閲覧できるようにしました。
- サイトの内容は、お客様への取材、実機レクチャーなどを元に、弊社担当者が制作しました。
- お客様側の担当者の負担を減らすため、弊社担当者は、専門書などを通じて基礎的な知識を身に着けたうえで、取材を行いました。
- 動きの説明にはアニメーションを積極的に使用しました。図やアニメーションの作成、製品の撮影も、弊社担当者が行いました。
効果
- 『技術ノウハウ伝承サイト』公開後のアンケート調査で、次のような回答をいただいております。
- 不明点をすぐに調べられる
- 新人研修の教材として使える
- 中堅社員が仕様検討する際のヒントになる
- 図面では読み取れない動作も、アニメーションで把握できる
この事例の注目点
- 弊社担当者がお客様に代わって情報収集し、コンテンツを制作することで、「経験豊富な技術者ほど忙しくて知識を広められない」という悪循環を断ち切っています。
- 弊社のコンテンツ制作に関する豊富なノウハウを活かし、読みやすく理解しやすい内容になっています。(技術者自身が記事を作成する場合、専門的で難解な内容になりがちです。)
- サイトをきっかけとして、新人がベテランに質問をするなど、良好なコミュニケーションが促進されます。
弊社担当者より
- これまでの成果やノウハウを単に「結果」として示すのではなく、当時の背景、課題、判断なども合わせて示すことで、次の世代がこれからの時代にあった技術・ノウハウを創造していけるようになることを目的に取り組みました。
- 取り上げるテーマについては、お客様の現状や、若手に伝えたい「想い」などをヒアリングし、さまざまな観点で提案しました。
- 図や写真を多用し、特に動きを見せたい部分はアニメーションにするなど、分かりやすく、飽きない工夫を凝らしました。
- 高度な技術ノウハウだけでなく、自社の製品の変遷など、社員として知っておくべき内容もサイトに載せることで、新人教育の一環としても利用できることを意識しました。
- 単に若手社員がサイトを見て学ぶというだけではなく、サイトをきっかけに世代を超えたコミュニケーションが活発になることも期待しています。その取り組みが新たな発見をもたらし、その発見をまた次の世代に伝えていくことが技術伝承なのだと考えています。