XMLによる文書管理 (第2回 文書構造とスキーマ)
スキーマ変換 (XML変換)
データの内容を変えずに、別のスキーマで表現し直すことを、スキーマ変換と呼びます。
自動変換する場合は、情報の格が同じもの同士、または、格上から格下への変換(ダウンコンバージョン)が一般的です。
格下から格上への変換(アップコンバージョン)は、内容の吟味が必要で、AI的アプローチが必要になります。
スキーマ変換用プログラミング言語
スキーマ変換用の言語として、XSLT (XSL Transformations)が定義されています。
XSLTのプログラムは、XML形式で記述します。
XSLTはW3Cが制定/保守しており、最新バージョンは3.0です。
主なXSLTエンジン(XSLT処理ツール)
.NET (無償; バージョン1.0対応)
標準ライブラリーとして、XSLT変換が提供されています。
.NETは、Windowsに標準で搭載されています。
Xalan (無償; バージョン1.0対応)
オープンソースのXSLT変換ライブラリーです。
C++版およびJava版があります。
Java版は、Oracle版Javaに標準搭載されています。
Saxon (無償版と有償版; バージョン1.0〜3.0対応)
Saxonica社が開発したXSLT変換ライブラリー/ツールです。
Java/JavaScript/.NETに対応しています。
有償版と、オープンソースの無償版があります。
Adobe FrameMakerに標準搭載されています。